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   ***初めての方は必ずお読みください***
 リカンベントの基礎知識(&交通ルール) 
■リカンベントってなんだ?■ ■リカンベント・坂抵抗と空気抵抗と速さ■
■なんだか怖そう…乗れるの?リカンベント■ ■公道を走る・道路交通法上の扱い■
■フトモモ・ふくらはぎ・腹筋の引き締まり?■ ■車からの視認性■
■ダイエット効果???■ ■自分の身は自分で守る・リカンベントの危険と安全■

 リカンベントってなんだ?

<リカンベント=recumbent(re・cum・bent/re・cum・bent)>
 意味: 横たわった;もたれた,(…に)寄りかかった《on》, upon, against...;休んでいる,不活発な;怠惰な ―

<横たわった状態><もたれた、寄りかかった状態><不活発で怠惰な状態>


…とまあ、辞書を調べると色々な意味があるようですが。
要するにここ「日本教育輪店」ではただ単に「椅子に寄りかかるような姿勢で乗る自転車」と解釈しています。
(人力高速移動椅子…とも呼称していますが、大げさな名前ですね)
欧米では古くて新しい人力交通機関として日本に比べて広く親しまれているリカンベントを、日本でも何とか当たり前の交通機関として一般に広く普及できたら楽しいだろうな…と思い、リカンベントの販売を始めることにしました。
実は白状しますと…もう少し恥ずかしくなくリカンベントに乗れるように普及してくれれば…というのが本音です。(逆にいえばそのくらいの注目度です)

リカンベントの歴史はかなり古く、自転車の歴史と同じくらい遡れます。
化石燃料が少なくなり、電力の乗り物や燃料電池の乗り物に不安が残るもう少し先の未来には、この乗り物が当たり前のように「足」になってくれている事をぼくは想像しています。
少し先の未来を見越して乗る昔からある乗り物……乗っているのが楽しくて知らず知らずに笑みがこぼれるような乗り物……それが、日常の足として気持ちよく愉快に移動が出来るリカンベントではないでしょうか。

駅前に放置してある可哀想な自転車達は、残念ながら走って、足として、楽しく愉快な乗り物にはなれなかったのですよね……。
楽しい愉快な足ならば、人は…あなたは…必ず大事にいつまでも乗ってくれる筈。
そうすれば、駅前の可愛そうな放置自転車の無くなる少し先の未来が訪れるはずです。
あなたの接し方で、いくらでも未来は愉快で楽しいく快適なものに変えられるはずです。

我々と一緒に少し先の未来を、愉快に体験してみませんか…?


 なんだか怖そう…乗れるの? リカンベント

リカンベントに跨った最初の印象は…「どうも乗れそうにない…」って感じだと思います。
ぼくもそうでしたし、我が社の女性陣もそうでした。
が…思い切って「エイヤッ!」って足を蹴りだすと、ふらつきながらも意外にスイッっと乗れてしまうから不思議です。
通常の自転車に不自由なく乗れる人なら、1時間ほどの練習で乗れるようになるでしょう。
コツはハンドルにぶら下がらないように腕の力抜き、お尻と腰を意識してバランスよく足を蹴りだすって感じでしょうか。
文章で書くとこんな感じですが、初めて自転車に乗れた時の感覚を思い出してみてください。
腕や肩に力が入っていると乗れませんよね? リラックスして寝転んで乗るのがリカンベントです。
思い切ってチャレンジしてみましょう! きっと新しい視野、新しい世界が広がるはずです。

当社のパート女史(4?歳)が果敢に挑戦! 「練習もせずにスッと乗れてビックリ!」(本人談)
今までの最高齢ご購入者は76歳の方です。


 フトモモ・ふくらはぎ・腹筋の引き締まり

リカンベントとアップライト(通常の自転車)との違いは何でしょうか?
形でしょうか?
そうです!
詳しくいうと足の蹴りだす方向が違うんですね。アップライトでは足は下に踏み込みます。この、下に踏みつけるような動きでクランクを回転させて前進します。
この下に踏み込む動きの中には、アップライトの場合「踏み込む力+足自体の重量」が掛かっています。
足の重さ…言い換えれば重力ですが、その複合の力によってクランクは回ってアップライトは走っています。 
リカンベントの場合はどうでしょうか? 足を前に投げ出した状態で乗車しますので足自体の重量は殆ど回転に貢献しません。
…ということは、フトモモとふくらはぎ、そして腹筋…つまり純粋に筋肉の力のみでクランクを回す事になります。
従って、楽しく毎日注目されつつクランクを回していれば、たるんだ各筋肉が引き締まってくる…と、言うわけです。
張り切って回しすぎると、競輪の選手のように引き締まり過ぎますのでご注意を…ムキになって回さなくとも、軽く汗ばむ程度の有酸素運動の範囲内で楽しむのがこつなんです。


 ダイエット効果


上記を踏まえ、満を持しての胡散臭さ満載なタイトルに見えるかと思いますが…。
「ダイエットたって、何もリカンベントじゃなくたって良いのではないですか…ジョギングや普通の自転車でもダイエット効果がありますよ〜!」
とか
「ダイエットを持ち出せば、女性を始めとした購買層に受けそうだから書いているんだろ〜!」
なんて声が聞こえてきそうですネ。
でも、ちょっと待ってください。僕が言いたいのは、そういうことではないのです。
では書きたいこと書きますね。え〜ジョギングやただママチャリで走るだけでもダイエットの効果はあります。それは間違いないです。
ぼくが言いたい事はそうでは無くって、リカンベントで走るって事は「全裸でジョギング」「1輪車でお手玉しながらサイクリング」するくらい目立つって事です。
そしてさらに言わせて貰うならば、その視線が楽しく気持ちよくなって来るって事なんです。
楽しくって愉快で人に注目されればどうなりますか? …そうです! 長続きするんですよ。
ただ辛く苦しいダイエット目的のジョギングやサイクリングが、愉快な…または本当は辛くても得意そうな顔や笑顔の絶えない…リカンベントタイムになるってことなんです。楽しくって愉快で注目されて痩せられる!
なんてスバラシイんでしょう! リカンベント。
*目立つのが嫌いな方は「痩せる思い」がする程目立つ乗り物ですよ*


 リカンベント・坂抵抗と空気抵抗と速さ

さあ如何でしょうかリカンベント?
良い事ばかりのようなリカンベントですが、辛い事は無いのでしょうか? 辛い事…楽しさと相殺してしまえば無いも同然なのですが…あえて言うならば、急な上り坂はやはり辛いですね。
リカンベントは、アップライトと違っていわゆる「立ちこぎ」が出来ません。
通常は知らず知らずのうちに僅かに腰をあげて足に力を入れてこぎ、少しの坂や段差は乗り越えているものなのです。ところがリカンベントはその動作がやりにくい構造になっていますから、変速ギアを多くしてクランクの回転数を上げ、回転力で坂道を克服するような乗り方が出来ないと坂は辛いでしょう。
しかも、前記した重力の力添えがありませんので、筋肉の力を使い果たしてへたばってしまいます。
リカンベントはアップライトに比べて坂道は苦手です…が、慣れればくるくるクランクを回して、結構急な坂も登れてしまいます。
ギアの使い方も、自分なりの感覚が解ってくるともう病み付きです。
汗ダラダラ、ふとももプルプル、辛くても笑顔…ソレが注目されるリカンベント乗りの正しい乗り方かも知れませんね。

もう一つの抵抗は、投影面積の差から来る空気抵抗です。
アップライトと違って、リカンベントは前や後ろから見たシルエットに足の部分がありません。
アップライトで走っていると顔・胸・腹・腰・太もも・すね・脚の甲と風の当る部分がありますね。しかし、リカンベントでは顔・胸・腹・腰・足の裏(極端ですが…)なんです。
スポーツ車などは前傾姿勢ですので腹部に風を巻き込むような姿勢で走行しますが、リカンベントでは腹部で風を受け流して走っている感覚になるので、速さはさておき風に対する楽さ加減で格段の差が出る事は解ると思います。
同じ力でこいでいるとき、リカンベントは比較的楽にスピードに乗せることが出来るのです。しかも地面からの視線が低いのでスピード感はさらに増します。
バンクして走ってもペダルが地面に当りませんのでこぎながらガンガン倒して回っていけます。スピード感と迫力はもう相当なものです。
(傍から見ていると、それほどでも…って見えると思いますが。あくまでも乗った感覚です)


 公道を走る(道交法)

当社のリカンベントは普通自転車です。勿論公道走行は合法です。
普通自転車というのは全長が1m90cm以下で全幅が60cm以下、運転する人が1名乗車できるものです。後ろに反射板(赤)が付いていてチリリンッとベルがついていればOKです。夜間走行をする時は、必ず前照灯(点滅タイプは前照灯にあたらないので駄目ですよ!)を点けましょう。防犯登録も忘れずに。
普通自転車は原則として車道の左端を走行しなければなりません。勿論当社のリカンベントは普通自転車なので車道を走行するのです。
が…許された場合のみ左側の歩道を徐行(すぐに停まれる速度)して通行してよい事になっています。
(トライクは幅が普通自転車枠を越えますので軽車両です。車道の左側を走行できます。)

いくつかの代表的な自転車に関係のある道路標識と道路標示を示してみました。
(勿論他の一般的な標識ににも従わなくてはなりません)どれが何か解るでしょうか?

左から「自転車通行止め」赤い標識は基本的に禁止標識です。中の自転車のカタチがリカンベントでなくても従わなくてはなりません。

次は、「自転車専用」(1)自転車道や自転車専用道路(自転車だけの通行のために設けられた道路)の指定(2)普通自転車以外の車と歩行者の通行禁止。
青い標識はokって標識なんですね。

では次、「自転車及び歩行者専用」(1)自転車歩行者専用道路の指定(2)普通自転車以外の車の通行止め(3)普通自転車が通行できる歩行者用道路の指定(4)普通自転車が歩道を通行できることの指定…難しいですか?
歩行者に気をつけて譲り合って行きましょうって事ですね。

さてお次は、「並進可」視線は前に向け注意しながらであれは並んで走ってもokって事です。ということはこの標識が無いところでは、原則並進は不可って事です。
サイクリングロードなどに探しに行きましょう。

これはご存知「自転車横断帯」ですね。これがあるところでは自転車は横断歩道を走って渡ってはだめ。自転車横断帯を渡りましょ。
降りて押して歩けば歩行者に変身できます。この標識を見つけたら即歩行者に変身です!

この標識以外にも沢山の道路標識があります。自動車専用の標識でなければ全て自転車にも適応されますので、色々調べてルールに従って、楽しく事故の無いように走行しましょう。
サッカーでも野球でも、ルールが有るから楽しくスリリングなのです。リカンベントに乗りながら、カッコ良くゲームのように街をすり抜けましょう。
歩行者の視線を一身に受けながら、ルールに従って譲り合って走るリカンベント・ライダー  …ね? カッコ良いでしょ!


 車からの視認性

夜間、ライトを点灯し車道の左端をリカンベントで走行してみました。
目の高さが低いので、対向車のライトがモロに視界に飛び込んできます。自動車からの反応はどうでしょうか? 殆どのドライバーは通常の自転車のように見てくれます。
が…近くまできてからギョッとなって大げさによけて走っていくドライバーもいます。
わざわざ(悪気無く)よく見たいが為に寄って来るドライバーもいます。概ねにおいて、ドライバーから見たリカンベントは「妙なモノ」のようです。シートの形状によっては車椅子に見えることも有るようです。
 出来るだけ多くの反射板をシートの背中に取り付け、車からの視認性を上げた方が、夜間も昼間も安全な走行をすることが出来ます。
…あまりに目立ってドライバーに話掛けられることも有るでしょうが、走行中は軽い挨拶程度でスピードを落すのが賢明です。
走行して思ったのですが、後方確認の為のバックミラーは出来るだけ付けた方が楽ですね。
リカンベントは上体を起こさないと振り返れないので、簡単は確認程度はバックミラーで確認した方が便利です。本格的な確認は振り返るしかないですが。
走行中思ったことは、自動車よりも逆走してきたり急に飛び出して来たりする自転車の危険性でした。
車高の低いリカンベントは、車の陰に隠れて自転車から見えない事があるようです。
視線自体は自動車のドライバーと同じくらいのリカンベントは、普通自動車からは見やすいようですね。
自転車(アップライト)は視線が高いので自動車は見えるのですが、リカンベントは見難い…
アップライトが脅威になるとは、正直思ってもみませんでした。


 自分の身は自分で守る・リカンベントの危険と安全

自分の安全は自分で確保し、自分のことは自分で守る。
これは交通社会人として当たり前のことです…自転車は免許がありません…しかし、車両として交通法規の枠の中に収められています。
事故をおこし、被害者になっても加害者になっても交通社会人としての対応を求められます。
その責任に関して言えば自動車事故となにも変わるところはありません。
加害者、被害者になってからでは遅すぎるのです。
自分の為、家族の為、恋人の為、飼っているペットの為、あなたは楽しく無事に家に帰り着かなければなりません。
無事に帰ってこそ、交通社会というゲームの勝者なのです。
欧米では、なんの規制も無いのにヘルメットをかぶっています。もはや常識です。
日本でも、平成20年6月1日の道路交通法改正により、幼児および児童(13歳未満)に対するヘルメットの着用努力義務が施行されましたね。(道路交通法 第63条の10)
また、ロードバイクでも、ヘルメットをかぶっているライダーをよく見かけるようになりました。(マンガやアニメのおかげかな?)
日本の場合、悲惨な事故がおこってから法規制が出来、取締りされるパターンが多いと思います。
「自分の安全は自分で守る」 これが出来るライダーが増えれば自転車は、リカンベントは、楽しく愉快な、そして自由な乗り物であり続ける事が出来ます。
自分で自分の首をしめることなく、自分の安全を自分で守ることは、楽しい少し先の未来の為なのです。
自動車のように法に縛られた走行より、自分で楽しむルールに則ったゲームのような走行こそ、我々「リカンベント・ライダーらしい交通社会の生き方」ではないでしょうか…。


*リカンベントに対する言葉で通常の自転車をさす言葉「アップライト」ですが、当サイトでは純粋に形状を区別するためのみ使用しています。
*決して揶揄や差別化を行うものでは有りませんのでご了承をお願い申しあげます。


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